もう少しでジメジメする梅雨の季節ですね。
そこで気になってくるカビ。
外壁や駐車場のコンクリートにも発生しているかもしれません。お悩みの方も多くいらっしゃると思います。
カビが繁殖すると、景観だけでなく健康を害する恐れもあるため早めの対処が必要です。
今回は、コンクリートのカビ発生への対処方法をまとめてみました。
《目次》このコラムの内容は...
カビは私たちの身近な存在です。
カビの多くは梅雨、台風の季節など湿気の多い時期やお風呂場などの高温多湿の場所に発生します。
カビは景観を損なうだけでなく、吸い込むことで健康を害する恐れもあります。
コンクリート外壁にカビを見つけた場合は、早めの掃除がオススメです。
カビが生える原因としては「日当たりが悪い」、「通気性が悪い」、「湿気が溜まりやすい」が考えられます。
空気が淀みジメジメとした環境をカビは好みますので、まずはカビが生えている環境を把握することが大事です。
上記に当てはまらない場合、コンクリートの中性化が進んでいるのかもしれません。
コンクリートは基本的に強アルカリ性なのでカビが生えにくい性質を持っています。
しかし時間が経つと経年劣化によりコンクリートの中性化が進み、アルカリ性が弱くなることでカビが生えやすい状態になります。
コンクリート外壁のカビはなるべく早めに掃除しましょう。
カビは時間が経過すると繁殖してどんどん広がっていき、見た目を悪くしてしまいます。
長期間放置することでカビが深く根を張り、除去が難しくなってしまう場合や、コンクリートの耐久性を落とすことに繋がる可能性もあります。
カビを取り除く方法は、自身で行うか専門のカビ取り業者に依頼するかの2択になります。
ここで注意したいのは、例え一時的にカビを取り除いたとしてもカビが生える環境のままでは再発してしまう可能性があるということです。
また、カビは根っこが残っていればそこから再発してしまうことがあります。
今回は自身でカビ取りを行う場合についてご説明します。
カビの範囲が狭い、カビの発生が初期段階、地面から手の届く範囲、水で十分に洗い流すことができ換気できる環境が整っている場合は自身で行うことができるかもしれません。
コンクリートについたカビには、コンクリート用のカビ取り剤を使用してください。
私たちの身近なカビ取り剤「カビ〇ラー」や「キッチンハ〇ター」はコンクリート用に作られていないため、吹き付けた際にコンクリートを劣化させてしまう可能性があります。
カビと、使用するカビ取り剤から身を守るためにまずはマスクやゴーグル、ゴム手袋などを着用しましょう。
目には見えませんが、カビは胞子を飛ばして繁殖しています。これから掃除をしようと思っている空間にも胞子は飛んでいると考えてください。
マスクを着けずにカビの胞子を吸い込むと、アレルギーやアトピー、ぜんそくなどの健康被害を引き起こす可能性があります。
ゴーグルやゴム手袋は、カビ取り剤が肌や目に付着しないため着用します。
カビ取り剤は強いアルカリ性のものが多いため、肌に着くと肌荒れを引き起こしたり、目に入ると失明する恐れもありますので注意してください。
カビ取り剤の塗布方法や放置する時間は商品によって異なります。使用する商品の取扱説明書や本体に表記されているものを参考にしてください。
この時、カビが発生している範囲よりも広めに塗布しましょう。
カビが生えていないように見えるところにも菌がいるかもしれません。菌が残れば、そこからまた繁殖してしまいます。
時間が経ったらブラシやたわしでこすり、カビを綺麗に取り除きます。
カビ取り剤がコンクリートに残らないように水で綺麗に洗い流します。
カビ取り剤がコンクリートに残るとコンクリートを痛めてしまったり、触れてしまった場合に肌荒れを引き起こす原因になります。
水で綺麗に流した後は、カビ取り剤を塗布した場所をしっかりと拭き取りましょう。
カビは水分を栄養に繁殖するため、せっかくカビ取りをしたのに水分が残ってしまうと、再発の原因になってしまいます。
コンクリートのカビを高圧洗浄機で落とす方法もありますが、あまりオススメできません。
高圧洗浄機の水圧でコンクリートが傷んでしまう可能性があるためです。
コンクリートが傷んで傷になってしまうと、傷にカビが入り込んで前回よりも落ちにくいカビが発生することもあります。
コンクリートへの傷みが心配であれば、上記で紹介した方法で行うか、専門のカビ取り業者に依頼することをオススメします。
コンクリートへのカビを予防する方法として
風通しを良くすることでコンクリートの表面が乾き、カビが生えにくい環境にします。
カビはホコリを餌にして繁殖しています。
コンクリートを綺麗に保つことで、カビの栄養を取り除きます。
コンクリートの施工前にカビ取り業者に依頼し、あらかじめコンクリートに防カビ機能のある塗装をすることも有効です。
お住まいの建物の構造や立地、周りの環境によってはどうしてもカビの生えやすい状況になってしまう場合もあると思います。
自身で予防やカビ取りを行っても繰り返しカビが発生してしまう場合は、カビ取り業者に相談してみるのが良いと思います。
街建で取り扱っているカビに関する商品をご紹介します。
・SKKカビ除去剤#5 18kg/缶 エスケー化研
塩素による強力な殺菌効力により、幅広い微生物に対して殺菌効果を示します。
建築物の殺菌・消毒・漂白等の種々の用途にご利用いただける殺菌剤です。
・SKKカビ除去剤#50 16L/缶 エスケー化研
浸透性に優れたアルコール系殺菌剤です。
殺菌成分が徐々に被塗物の内部に浸透し、内部に残存している微生物まで殺菌を行います。
・目地カビイッキ落ち 480g/本 ヤブ原産業
浴室・厨房・外壁などのタイル目地に生息するガンコなカビ・藻・コケ汚れを根からやっつける目地専用カビ取り洗浄剤です。
高粘度ジェルでカビ等の汚れにしっかり密着、浸透します。
においが少なく強力でカビ以外にも藻、コケ汚れにも洗浄効果が期待できます。
コンクリートはカビが生えにくい性質ではありますが、経年劣化やカビが生える条件が揃うとコンクリートでもカビが生えてしまいます。
カビは放っておくとどんどん広がってしまい、吸い込むと人体に影響を及ぼす可能性があるため、出来るだけ早い段階で対処することがオススメです。
自身でカビ取りを行う際は、必ずカビ取り剤の注意事項をよく読んで行ってください。
「せっかくカビ取りをしたのに、以前よりカビが繁殖してしまった」なんて悲しいですよね。
掃除を行った後にもカビが繰り返し発生しているなど、状況によっては専門のカビ取り業者に相談されてみてはいかがでしょうか。