み…水…。
世紀末の某アニメ主人公の最初のセリフを口にしてしまうくらい、4月〜6月にかけて真夏日が続いている印象です。
最高気温が30℃以上を真夏日、35℃以上を猛暑日と言いますが、40℃以上は酷暑日と言うそうです。
ちなみに2024年4月30日にタイ南部では気温41℃となり、鉄道のレールが歪んだり、タイ中部の村では雨乞いをするためドラ○もんやハ〇ーキティのぬいぐるみを使用して雨乞いの儀式(ヘー・ナーンメーウ)を行ったことがネットニュースで話題になっていました。
そこでは猫が水に濡れたときの鳴き声が雨を呼ぶと考えられているそうで、ドラ〇もんをはじめとした猫のぬいぐるみなどが雨乞いに使用されるそうです。
今回の街建コラムのテーマは「猛暑対策」です。
今は猛暑対策という言葉が使われていますが、「酷暑対策」に変わる日が来るのかもしれません。
《目次》このコラムの内容は...
熱中症は、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。
熱中症は屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送が必要な状態になったり、場合によっては死亡してしまうこともあります。
熱中症についてのメカニズムや対処方法については第54回街建コラムでもご紹介していますので、よろしければそちらもご覧ください。
《第54回 街建コラム》作業現場での熱中症は予防が大事!予防事例や暑さ指数(WBGT)から熱中症対策を
→https://machiken-pro.jp/shop/pages/column054.aspx
「昔の夏はもっと涼しかったのに…。」という言葉を聞きますが、具体的に昔は何度くらい涼しかったのでしょうか?
現在の2024年から100年前の1924年、それと2020年〜2023年までの6月〜9月までのデータを見てみましょう。
東京都の月の平均気温について国土交通省気象庁がデータを公表しているので、ここで一部ご紹介します。
東京(東京都) 日平均気温の月平均値(℃)
2023年6月〜9月は他の年と比較しても全体的に数値が高いことがわかりますね。
1924年と2023年との日平均気温の月平均値(℃)を比較すると、6月は+2.8℃、7月は+2.6℃、8月は+3.0℃、9月は+4.9℃となります。
そ、そんなに上がっているなんて…!
確かに2023年の夏は今思い出しても格別に暑かったと思います。
日本は暑くなっているというお話でしたが、少し日本から離れて世界で一番暑い国をご紹介します。
アフリカにある「ジブチ共和国」は世界で一番暑い国の一つと言われており、灼熱の国とも呼ばれています。
6月〜9月は気温40℃前後が当たり前で、なんと最高気温71.5℃を記録したと言われています。
ジブチ共和国では10月〜5月が涼季ですが、それでも気温は平均25〜30℃程度あり、灼熱の国と呼ばれるのも納得ですね。
どうやって昼間の暑さを乗り切っているのでしょう?
ジブチ共和国の労働時間は午前7時〜午後1時(13時)で、日差しが激しくなる前に一度仕事を終えます。
日本では学校や仕事先でお昼を食べますが、ジブチでは午後1時に帰宅して家で食べます。
この時間帯からの日差しは特に厳しく、外に車や人がほとんどおらずお店も閉まっている状態です。
お店や民間企業は暑さをしのぎやすくなる夕方から仕事を再開し、遅いところでは午後10時頃まで働いています。
私たちが住んでいる日本とは生活スタイルや湿度などの環境も異なりますが、猛暑対策として『暑い時間帯はなるべく外出を避ける』というのはとても理にかなっていますね。
ジブチ共和国では気温が50℃を超えると、暑さのあまり鳥が失神して落ちてくることもあるとか。
人だけでなく、そこに住む動物たちにとっても過酷な環境ですね。
熱中症の予防・対策の一つとして「暑熱順化(しょねつじゅんか)」をご紹介します。
暑熱順化とは、体が暑さに慣れることを言います。
本格的に暑くなる前に、だんだんと体を暑さに慣れさせることが熱中症予防につながります。
でも、暑熱順化ができている場合とできていない場合とでは何が変わるのでしょう?
簡単に言ってしまえば、夏に感じる「ベタベタ汗」は暑熱順化ができていない状態です。
暑熱順化ができていれば、気持ちの良い「サラサラ汗」として発汗できます。
暑熱順化できていると低い体温でも汗をかきやすくなり、汗の量は増えます。
さらに皮膚近くの血流も増加しますので熱が逃げやすくなり体温の上昇を防ぐことができます。
その結果、暑さに対して楽に過ごせるようになり、熱中症や夏バテ、体のダルさを防ぐことができるのです。
暑熱順化の目的は体を暑さに慣れさせることです。
これには個人差もありますが、数日から2週間程度かかります。
暑くなる前から余裕をもって暑熱順化のための動きや活動を始めて暑さに備えましょう!
でも、具体的に何をしたら良いのでしょうか?
暑熱順化に有効な行動と運動量の目安をご紹介します。
【屋外】
帰宅時やお出かけ時にひと駅分歩いたり、できるだけ階段を使うなど意識して少し汗をかくような行動をしましょう。
運動量の目安として、ウォーキングは30分、ジョギングは15分、頻度は週に5日程度です。
サイクリングは日々の買い物や通勤など、日常の中で取り入れやすいと思います。
運動量の目安として時間は1回30分、頻度は週に3日程度です。
【室内】
室内は天候に左右されず筋トレやストレッチで軽く汗をかくことができます。
運動時の室内の温度には十分に注意し、暑くなりすぎたり水分や塩分が不足しないようにしましょう。
運動量の目安として、時間は1回30分、頻度は週5回〜毎日程度です。
シャワーのみで済ませず、湯船にお湯を張って入浴しましょう。
入浴の前後に十分な水分と適度な塩分を補給し、適度に汗をかくと良いでしょう。
入浴時間は汗をかくまでの個人差はありますが、じんわりと汗をかく程度がオススメです。
またストレス解消や安眠を考慮すると40℃以下のお湯が良いそうです。
発汗作用のある入浴剤を使うのも良いかもしれません。
目安として入浴の頻度は2日に1回程度です。
大切なのは「無理のない範囲で汗をかくこと」です。
ちょっとしたことから皆さんの生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
街建では、暑い夏を乗り切るための様々な商品をお取り扱いしています。
熱中症対策は体に熱をこもらせないことが重要ですので、炎天下でDIYなどの作業を行う時には暑さ対策が必須です。
普段から適度な運動や日中作業をして暑熱順化ができている方も、涼しく快適に過ごせるようにしませんか?
ペルチェクール(冷却ベスト)は、小型冷蔵庫と同じ「ペルチェ素子」を両脇に4個(左右2個ずつ)配置した冷却ベストです。
背中側ではなく両脇にデバイスを装着するためフルハーネスとも併用可能です。
フルハーネス対応のエアリージャケットです。
ファン(別売)より取り込んだ空気が首の前後、腕から気持ち良く抜けるパターン設計です。
吸気部分にはファンの脱落防止ネットが付いています。
ベストタイプなので腕を動かしやすく、ミズノ独自のパターン設計でファン(別売)より取り込んだ空気の流れをコントロールします。
引張、引裂、摩耗強度に優れたベストです。
水冷ベスト アイスマンPRO-X ICMPX-BLV-SET ブラック
水冷式の冷却ベストです。
従来の送風や冷感素材とは異なり、独自の「アイスドリップコントロール」でウェア内に少量の少ない水を循環させます。
肩・首・胸部と冷却の要所を長時間冷却でき、空調服を使えないシーンにもオススメです。
空調服(ファン付き作業着)で使用するファンです。
風向き自由なナナメ構造で、取り入れた外気を効率よく上方に回します。
角度を変えて取り付けると気流を胸や背中に集中させることができます。
長時間安定のバッテリーです。
ハイパワーファンを強・中・弱の3段階に切り替えられ、最大約22時間連続運転できます。
また、Bluetooth通信によるスマートフォンでの遠隔操作・電池残量の確認が可能です。
環境にもやさしい冷却装置ペルチェ素子を内蔵した手のひらサイズの冷却器です。
冷却モードは2段階あるので用途に応じて使い分けることができます。
応急時にも使いやすく、USBで充電可能です。
街建では防暑対策の商品も取り扱っています。
上記の商品以外にも様々な商品を取り扱っておりますので、ぜひご覧ください。
気温が段々と高くなるにつれて、「涼しく過ごしたい…。」「なんでこんなに暑いの?」と思うようになりますよね。
自然現象なので人の力ではどうにもならないのですが、私は「せめて熱中症だけでもならないようにする!」という気持ちで暑熱順化や水分・塩分補給、お出かけの際には適度に日影で休むことを意識して過ごそうと思います。
避暑地で過ごしたり便利グッズを駆使して、2024年の夏を無理なく涼しく乗り越えましょう!