街建のご利用ありがとうございます。
今回の建材店訪問は、東京都杉並区にある「太平建材株式会社」さま(以下、太平建材(株))の村越専務にお話を伺いました。── まず、創業当時の話を教えてください。
祖父が戦後に、親戚が建材店やってるから教えてもらって始めたみたいです。
戦争中は祖父が衛生兵で、銃弾がお腹に当たったんだけどボタンで反れて助かって(笑)
── すごい!(一同笑)
── 現在、御社の特長的なところを教えてください。
建材販売とアテール(バレエスタジオ施工会社)大きく分けて二つの事業を展開しています。
先代から工事の仕事はやっていたけど、高校生時代の先輩がクラシックバレエのウェブメディアを持っていて、ニーズがあることを知りました。
マーケットの規模でいうと決して大きくはなかったから、小さく試すことから始めて…。
あと、従業員みんなが勉強熱心ですよ!
僕は新しいこと、楽しいことが好きだから、新しいことをやらせてもらっている感じだけどね。
── アテールについてもっと詳しく聞いてもいいですか?
最初に受注したのが平成23年です。
もともとメディアを通してお客様が困っていて、力になりたいという気持ちはあって。
だから、お客様の気持ちを徹底的に分析しました。
お客様はどういう欲求があって、不満に思っているのか、何に悩んでて夜も眠れないのか、ていうのを実際に会って話を聞いたりしました。
「100の説明よりも、1つのお客様の声」なんだよね、すごく重要です。
このハーレクインシリーズはパリ・オペラ座でも使われてるダンスフロアシート。
海外のトップレベルのバレエ団のスタジオを調査して、お客様に最適なバレエ床を提案しています。
もちろん床だけじゃなくて、音響設備から照明から…すべてを調査して、みんなの努力と研究が重なって、仕入れをして、建築のプロチームが出来上がった。
安心してバレエスタジオの施工を任せてもらえるように工夫しています。
── すごく徹底されていますね!どんな風に従業員のみなさんとコミュニケーションをとっているのでしょうか?
もともと社長の考えなんだけど、働いてる人にも「社長レベルの知識」を身につけてもらわないと大変だっていうことに気がついたんです。 だから週に一度「勉強会」をして商品知識を高めてもらっています。 毎日「3トン車にどれくらいの荷物が乗りますか?」って聞かれていたら、全く分業できないからね(笑)
── 材料に限らずですか?
勉強会で、お客様に褒められたことも共有しています。
どうしたら「太平建材(株)」がお客様により価値を提供できるか、みんなで考える。
例えば、朝早くに材料を取りに来たお客様に対して、無愛想に接客をされて嫌な気分で現場行くのと、頑張ってくださいね!いってらっしゃい!って元気に挨拶をされて現場に行くのと、どっちが気分よく過ごせてもらえるかなって……答えは簡単ですけど(笑)
デフレの中で安いものだけを価値として提供するようになってしまったけれど、それだけが価値ではないと思います。
笑顔は無料でできるからね。
── 太平建材(株)が加盟している「東京セメント建材協同組合」は独自の検定制度を作っていて活発ですよね。
── 資格制度に至ったのはどのような理由でしょうか?
建材店の良さを価格競争でやるんじゃなくて、知識提供のフィールドでやった方がいいという思いがあって。 ちょうど組合の先輩方も同じことを進めていて、それで建材店を盛り上げようっていう話の中で、勉強会をやって、資格制度にたどり着きました。 新しいことを始めるって、クリエイティブで大変な作業なんだけど、盛り上がったときにすごく嬉しいよね。 みんなでクリエイティブなことをやっていきましょうって、そういう気持ちがある、全国の人たちに向けて。
── 街建プロについて聞かせてください。
建材店が集客に困っていて、停滞した業界で新しいことをチャレンジしようとする街建プロの「志」にすごく共感しました。
僕もチャレンジした事だったし、ぜひ一緒にやらせてくださいって!
あ、ジョリパットの余ったやつの回収とか、やってほしいな(笑)
みんな困ってると思うんだよね。
そのソリューションができたらすごくクリエイティブだよね!
── 検討させていただきます!
── ところで、この辺で美味しいお店はありますか?
「鳥ぎん」ってお店が美味しいです。
釜飯屋さんなんだけど、小さい頃からよく行ってたお店です。
釜飯も焼き鳥も美味しい! 子ども達も大好きですよ!
── 今度食べに行ってみます。今日は貴重なお話を本当にありがとうございました。